モニターツアー
実施日時:12/10(金)9:00~16:00(天気:晴れ)
テーマ:奈良墨の歴史が紡いだ多彩な書の文化を学ぶ旅① 西ノ京・薬師寺編
参加者:5名
2021年11月10日(金)に、伝統的地場産業からSDGsを学ぼう!をテーマにしたモニターツアー、奈良墨の歴史が紡いだ多彩な書の文化を学ぶ旅① 西ノ京・薬師寺編を行いました。
<旅程>
まずは検温と消毒を行います。
<法相宗大本山 薬師寺 白鳳伽藍見学とお写経体験 150分>
安田さまの解説を聞き入る参加者の皆様
薬師寺の安田常基さまによるガイドでは、白鳳伽藍を丁寧に解説下さいました。修理をすることは単に直すだけでなく、後世に引き継ぐことを念頭に行っているということや、薬師寺のお写経に対する想いが現代のクラウドファンディングと相通じるものであることなど、SDGsに繋がるお話をたくさんお聞きする事が出来ました。
<墨の資料館 見学 30分>
墨の資料館で墨づくりについて解説も熱心に聞き入っていました。
墨作りの工程のお話だけでなく、墨運堂が取り組んでいる工場周辺への環境対策や、環境に優しい素材を積極的に利用するなど、墨づくりを未来へ繋げていくという思いが強く伝わってきました。
また墨の種類や墨色の違いなどもわかりやすい展示で、興味深いものでした。
<墨運堂 永楽庵 かな文字の講義とワークショップ 90分>
仮名文字についてのワークショップの様子
奈良教育大学書道科の北山聡佳先生によるかな文字の講義とワークショップでは、仮名ができるまでの歴史から日本文化の持つ多様性を感じました。
後半は好きな文字を墨運堂の墨を使って、色紙に書き上げ、作品として仕上げました。
多く方が墨や筆を利用するのは学生以来でしたが、書き進めるうちに書の楽しさを感じ、参加者の個性あふれる作品が仕上がりました。
個性あふれる作品の出来栄えに参加者も満足されていました。
<参加者の声>
【薬師寺】
・近くに住んでいるのに薬師寺には来たことが無かったが、テレビや写真で見ていた薬師寺を目の当たりにして素直に感動しました。
・お写経は初めてでしたが、貴重な体験で楽しかった。
・修理の際の木材の調達の苦労や、当時の職人の技についてのお話が聞けて良かった。
【墨の資料館】
・少し内容が難しかった。
・聞きたいことが質問できて、とてもためになった。
・原料や製作工程が良くわかった。
【かな文字ワークショップ】
・久しぶりに墨や筆に触れて楽しかった。
・最初は少し不安だったが、書き始めると思っていた以上に楽しめました。