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実施日時:2/17(木)13:00~15:00
会場:奈良公園バスターミナル レクチャーホール/オンライン配信
テーマ:奈良墨の歴史と多彩な書の文化を未来へつなぐ
来場者:78名/オンライン参加者:約70名
2022年2月17日(木)に、奈良公園バスターミナル レクチャーホールにて「奈良SDGsシンポジウム 奈良墨の歴史と多彩な書の文化を未来へつなぐ」を行いました。
「奈良墨の歴史と多彩な書の文化」
古都奈良の風景に、昔から受け継がれる古梅園での墨作りの光景、夕日を浴びながら、若草山山頂で書をする姿など、本シンポジウムに登壇される方々にも出演いただき、「墨と書の都 奈良」を表現した映像から始まりました。
—対談者—
松壽堂代表 森 克容氏
奈良教育大学教授 谷川 雅夫氏
製墨技術を学び、27歳で松壽堂を継いだ森代表。質の高い墨を作り続けることの使命感や、谷川教授より、1400年を超えてもなお美しく保たれる墨色の持続性や重要性など、奈良墨の持つ価値を未来につないでいく必要性についてお話しいただきました。
—対談者—
書家 桃蹊氏
Sumi Ink Artist クリスティン・フリント・サト氏
妖怪書家/書家 逢香氏
墨を使ったアーティスト3名が、それぞれの活動内容、奈良墨への思いを語ってくださいました。墨を使った活動と言っても、題字(代筆、イメージや思いを言葉に変換すること※桃蹊さんのお言葉より)や、水墨画、妖怪デザインなど3者3様の表現法、思考で活動されています。
一方、墨を一般の人にも親しんでもらうため、それぞれワークショップなどもされており、参加者の方々からは、墨、書に触れていると「時間がゆっくりと流れる」という、魅力も感じてもらえるといった、墨の持つ魅力について、さまざまな角度からお話しいただきました。
「奈良墨の歴史と多彩な書の文化を学ぶ旅」4コースの紹介
最後に、奈良新しい学び旅推進協議会会長 峯川氏より、今春より販売予定の奈良SDGs新しい学び旅「奈良墨の歴史と多彩な書の文化を学ぶ旅」4コース発表いたしました。
時間と手間を惜しまず作られる奈良墨の製造工程や墨の歴史を見て、聞いて、体感して学ぶ、ゆったり楽しむ大人の学び旅。墨を使った体験型ワークショップや、興福寺・ならまち、西ノ京エリアでの、奈良墨の歴史文化を、SDGsの視点で学ぶ対話的ガイドツアーなどが盛り込まれています。
より多くの方に奈良SDGs学び旅新コースをご体感いただき、奈良墨の持つ魅力を知っていただければと思います。