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学級新聞詳細

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NEWS PAPER DETAIL

学級新聞_35号

学級新聞_35号

第35号 2024/1/31 発行
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[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 35
[3] 実行委員長コラム
[4] 『鹿との奈良めぐり』自然と歴史の調和ツアー モニターツアー
が開催されました
[5] 奈良SDGs学び旅 無料体験会/「ESD実践講座:ESDカリキ
ュラムマネジメント」が開催されました
[6] 第1回 奈良SDGs学び旅・体験発表会 プレゼンスタジアム
が開催されました
[7] お知らせ

 

[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
問合せ報告

実施日 地域 区分 人数
2024/2/27 三重県 小学校 49
2024/6/2 東京都 中学校 40
2024/11/5 神奈川県 高校 40

実施報告

実施日 地域 区分 内容 人数
2024/1/12 奈良 高校 SDGs講義 51
2024/1/13 奈良 高校 フィールドワーク 51

 

[2] はばたけ ルリセンチ No. 35

 

[3]実行委員長コラム
ここ数日、寒いですねぇ。
関西でも滋賀や山間部を中心に雪がたくさん降っています。
雪が少ない奈良では昔ほどの寒さではないように感じてもいます。

 

地球温暖化の専門家の発表では年々平均気温は上昇し続けており、「待ったなし」の状況のようです。
本日は、環境問題に取り組んだ愛・地球博とSDGsについて触れつつ、関西・大阪万博の意義について考えてみたいと思います。

 

現在、国際社会を代表する機関「国連」では地球環境を考える取り組み、SDGsを展開しています。

 

【SDGsとは】(外務省,SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省 (mofa.go.jp))
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs) の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。(引用おわり)

 

つまり「SDGs」って環境、ゴミや温暖化の問題だけじゃないんですね。
その前にMDGsも継続して取り組んでいる、ということが分かります。ではMDGsって何でしょうか。

 

【MDGSとは】外務省,(ODA) ミレニアム開発目標(MDGs) | 外務省 (mofa.go.jp)
ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)は,開発分野における国際社会共通の目標です。2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられました。

MDGsは,極度の貧困と飢餓の撲滅など,2015年までに達成すべき8つの目標を掲げ,達成期限となる2015年までに一定の成果をあげました。その内容は後継となる持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)に引きつがれています。
日本は,より良い世界を築くために国際社会が一体となって取り組むべき目標としてMDGsを重視し,日本が積極的に推進してきた人間の安全保障の実現のためにも,二国間及び国際機関経由のODAなどを効果的に活用し,MDGsの達成に積極的に貢献してきました。(引用おわり)

 

「2000年に国連で定められたMDGsはある程度成功したけれども、まだ不十分であるので続けよう。」同時に、「国際社会全体で取り組むべき課題として地球環境問題があるね。」ということで、国際社会が協力する、バージョンアップした取り組みがSDGsといえます。重要なことは、このバージョンアップの方向性を2015年に国連でSDGsとしてまとめるまでに「国際社会」が環境問題を世界共通の課題であると、どのようにして認識したかです。

 

1945年の設立以来、国連の主な議題は戦争・平和や経済開発、人権でしたが、1970年代に入ってからは環境問題も大きなテーマとなりました。国連がかかわった環境に関する国際会議は下記のようなものがあります。
1972年 国連人間環境会議(ストックホルム会議)
1982年 国連環境計画管理理事会特別会合(ナイロビ会議)
1992年 国連環境開発会議(リオ・サミット、地球サミット)
2002年 持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット、地球サミット2002)
2012年 国連持続可能な開発会議(Rio+20、地球サミット2012)

 

皮切りとなった1972年の国連人間環境会議では、環境に関する国連機関として、国連環境計画(UNEP)が発足しました。日本のUNEPは大阪の花博跡地の鶴見緑地公園にあります。その後、10年毎に大きな環境会議が開催されています。1988年には、UNEPと世界気象機関(WMO)により気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が設置されました。IPCCでは、温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の科学的、技術的、そして社会的、経済的な評価を行います。その第1次評価報告書が1990年に発行され、「科学的不確実性はあるものの、気候変動が生じる恐れは否定できない」ことが指摘されました。これを踏まえ開催されたのが1992年の国連環境開発会議でした。国連環境開発会議には、国家主席が多数参加した「地球サミット」になっただけでなく、今日まで続く流れを形作ったといえるかもしれません。

 

ところで、海外の方から見ると「日本ではとてもSDGsが盛り上がっているが、それはなぜなんだ」と不思議がられています。ここで重要なのは2005年に開催された「愛・地球博」です。
2002年ヨハネスブルグ・サミットの流れを受けて、日本で開催された21世紀初の万博では、地球の環境を“自然の叡智”と位置付け、万博のテーマとし、121カ国4国際機関が参加しました。
20年前に開催された愛・地球博のサイトには「環境に優しい工夫や新しい省エネ技術」といった内容がエコロジーレポートとして記載されています。20年前のタイムカプセルと言えるでしょう。

 

2015年国際社会がSDGsに取り組もうと決定する10年前も前に、日本の万博では環境問題をアピールしていたのです。
愛・地球博には2200万人が入場しました。入場ゲートを通った外国人の割合が5~6%程度ということから推計すると海外からは120~130万人くらいでしょうか。
つまり、2200万人の大半は日本人という事になります。6人に1人の割合の日本人が愛・地球博の会場に入場し、10年後の国連のテーマを先取りして新しい社会の取組「環境・エコロジー」を考え始めたという事ではないかと思います。

 

来年2025年、私たちは再び万博に取組みます。その時に、国際社会に「環境」とは別のテーマを国際社会に提案できるのでしょうか。
2030年に向けて国際社会の大きな課題を提案できるでしょうか。

 

今回が「いのち」をテーマとした万博であるということから、<ワンヘルスOne Health>というキーワードを厚生労働省・環境省が打ち出しています。コロナ禍というパンデミックを経験した人類共通の課題として、感染症対策を重要視したのですね。それを解決するための考え方として導入したのがワンヘルスです。

 

【ワンヘルスとは】
ヒトと動物、それを取り巻く環境(生態系)は、相互につながっていると包括的に捉え、人と動物の健康と環境の保全を担う関係者が緊密な協力関係を構築し、分野横断的な課題の解決のために活動していこうという考え方です。
参照元:環境省,ワンヘルス(One Health)とは?
https://www.env.go.jp/council/content/i_09/900432706.pdf

あら、まあ、これって…
1300年たって、国際社会がようやくおいつくことになるのかしら…

 

奈良SDGs学び旅では、聖武天皇の東大寺・大仏建立の発願【乾坤相泰 動植咸栄】
(けんこんあいやすらかにどうしょくことごとくさかえん)
【天地が共に健やかで、動物も植物もみんな栄える】という精神を伝えています。

 

これは17のゴール、169のターゲットとは別の「誰一人取り残さない~leave no one behind」にあたる部分を見直す必要があるということかもしれません。
誰一人No One、と行った途端に人間中心ということでもあります。

 

2005年の時とは異なり、大阪・関西万博には海外から多くの方々が来られると思います。
訪日外国人の皆様は、万博会場だけでなく、関西の観光地も廻られると思います。
奈良といえば「可愛い鹿が街を歩いている」というのが外国人の皆様のイメージだと思いますが、その光景がまさに、【乾坤相泰 動植咸栄】の言葉の精神を具現化している、ということに気づいてほしいと思います。1人でも、多くの方々に野生鹿と人との共存を図る奈良を体感してほしいなと思います。
そして未来の地球を考えるきっかけとしてほしいなと考えています。

ぜひ、皆様のご協力をお願いいたします。

 

[4] 『鹿との奈良めぐり』自然と歴史の調和ツアー モニターツアーが開催されました

観光庁補助事業の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」における、英語圏の外国人を対象にしたモニターツアーが開催されました。留学生や奈良在住の外国人、奈良市内でゲストハウスやカフェを経営される方など普段から海外の方と接する機会の多い方々が参加しました。ツアーでは、参加者にレシーバーを配布し、同行する通訳がガイドの案内を英語で伝えました。参加特典の参加者の名前を漢字で書かれたネームプレートは、大変好評でした。
①1/20(土)鹿×春日大社コースの様子 参加者:22名


参加者に配布されたネームプレート

 

②1/23(火)鹿×春日山原始林コース 参加者:13名

 

[5] 奈良SDGs学び旅 無料体験会/「ESD実践講座:ESDカリキュラムマネジメント」が開催されました
奈良SDGs学び旅の無料体験会/「ESD実践講座:ESDカリキュラムマネジメント」が、1月26日に奈良商工会議所で開催され、実際に生徒たちが体験している、「SDGs講義」と「ガイド付きフィールドワーク」をセットで体験いただきました。参加者として、福井県の小学校と埼玉県の高校の教員が参加しました。
講師と参加者で活発な意見交換が行われ、奈良SDGs学び旅の学習効果についても存分にPRされました。

 

[6]第1回 奈良SDGs学び旅・体験発表会 プレゼンスタジアムが開催されました
奈良SDGs学び旅を体験した学校を対象にした、オンラインの旅アトプログラム、「奈良SDGs学び旅・体験発表会 プレゼンスタジアム」が開催されました。参加校は、奈良県内の中学校1校・高校1校、広島県の中学校1校の計3校です。発表内容も実に多様で、奈良での学びを地元での活動に活かしていることが伝わる熱のこもったものでした。参加した広島県の中学校の担当教員からは、「参加した生徒から、発表会に向けて準備を進める中で自分の中で振り返りができて学びが深まった、という声があった。参加して良かった。」とコメントをいただきました。
参加校には、参加賞のクリスタル盾が送られました。
旅アトの学習プログラムとして、次年度も開催の準備を進めています。

 

[7]お知らせ
学び旅学級新聞の感想を募集しています!
実行委員長のコラムや学び旅事務局の活動について、皆様のお声をお聞かせください。
メッセージは、下記メールアドレスにて受け付けております。
皆様のご応募、お待ちしております。
【応募先】manabi-jimukyoku@kirsite.com

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配信:奈良新しい学び旅推進協議会・事務局(公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボ内)
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