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学級新聞詳細

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NEWS PAPER DETAIL

学級新聞_25号

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第25号 2023/8/30 発行
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[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 24
[3] 実行委員長コラム
[4] お知らせ

 

[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
問合せ報告

 

実施日 地域 区分 人数
2023/9/1 東京都 中学校 59
2024/4/24 石川県 中学校 215
2024/5/9 神奈川県 中学校 220
2024/5/29 神奈川県 中学校 292
2024/12/01 広島県 中学校 153

 

実施報告

実施日 地域 区分 内容 人数

― ― ― ― ―

 

 

[2] はばたけ ルリセンチ No. 24

 

[3]実行委員長コラム
商品としての「奈良SDGs学び旅」を考える(後半)

 

■現在の修学旅行の市場と着地型観光開発
今でも奈良は中学生の修学旅行先で全国2位です。
しかし、最近のトレンドでは奈良は選ばれなくなり始めています。価値観の多様化の中で寺社を回る歴史教育だけでなく、京都では「錦市場」「東映太秦映画村」「嵯峨野トロッコ列車」「京都鉄道博物館」「京都水族館」「漫画ミュージアム」など生徒が自分で行先を選べるようになっています。京都2泊、これが修学旅行のトレンドになっています。
京都はマーケットのニーズを読んだ施設の建設を官民連携で次々と行ってきました。

 

■奈良の新商品
奈良はそうした努力をしてきませんでした。
ホテルさえ建設すればよい、修学旅行などを相手にしているのは、ダメな事業者だ。そういうイメージが宿泊事業者以外の考えてきたことでした。
しかし、箱モノは必要ないのではないのだろうか。現在は京都に大きく水をあけられています。

 

私たちはそれを変えたい。
修学旅行生に向けて、奈良を素材にSDGsを考える機会をつくる。
次世代を考えながら生き抜く人材を産み出すための体験を提供する。
このような旅行をその地域から提案することを「着地型観光」といいます。

 

SDGsといえば、ゴミ問題かエネルギーの話が中心です。そのエネルギーもちょっと前までは自然エネルギーを活用したものの中では太陽光発電が主力でしたが、それも水害の巨大化に伴い、消費者の意識も変化してきています。それを踏まえて、次世代を育成する教育が求められています。何よりもSDGsな未来のために今を生きる人々の「行動の変容を促す」という大きな課題があります。
しかし、自分自身もそれが理解できているかどうかわからない教員が教えるというジレンマに、教育現場は突き当たっています。
つまり、学校の現場は始まったばかりの「SDGs教育」をどのように教えてよいか困っています。

 

奈良SDGs学び旅の東大寺コースは、東大寺が燃えてなくなり「仏教の信仰の危機」と人々が訪れない「奈良まちの危機」に直面した歴史について話をします。その状況にあたって僧侶たちが東大寺復興に取り組みます。

 

社会の危機にあたって人々の行動が変容した実話を学び、その後の奈良の変遷を知るという教育となっています。地元の人間しか知らない物語、持続的な社会建設のために知ってほしいことを商品として開発したのです。
次世代教育を考えている教育の専門家(奈良教育大学ESD・SDGsセンター)が学習教材と共にプログラムを開発したのです。

 

修学旅行というニッチな市場の中に「新しい体験型商品を開発」する。そういうことに挑んだのが「奈良SDGs学び旅」でした。地域の組織・大学・商工会議所・奈良県・奈良市・観光協会、そしてガイドの方々などが集まって取り組んだことは「着地型観光」の開発だったわけです。

 

平成28年に中小企業基盤整備機構が発行した「中小企業販路開拓事例ハンドブック」なるものがあります。
しかし、そこに掲載されている事例は我々の歩んでいる道とは全く別の内容です。ここに掲載されていない事例を我々は歩んできました。

なぜなら着地型観光は大半が個人旅行のマーケットだと考えられてきたからです。別の調査によりますと「着地型観光開発」の2/3は赤字、黒字で儲かっている組織は2割にも満たないのです。

 

そんな中、学び旅の予約がいよいよ累計で1万人を超えました。大変な数だな、と驚いております。

学び旅には、先を歩く人はいません。
それを色々と試行錯誤してきたのが、学び旅のチームなのです。販売のチャンネルは、教育旅行新聞であったり、旅行代理店の教育旅行担当者であったりします。コロナ期間中ですから、販売方法はWEBセミナー経由が大半です。

 

何よりも一番の応援団はこの「暑さ」です。地球の気候変動に対してどうすればいいか、世界が危機感を持っています。

 

① 課題解決型人材を教育によって生み出すこと
② 地球規模の課題を解決していけるよう教育そのものから変えること
③ 課題解決型の人材の手本を歴史の中から発見し、その行動が、今の持続的な社会の営みにつながっていることを指し示すこと

これが「奈良SDGs学び旅」の商品コンセプトです。まずは、日本の教育現場に、そして世界に。
次世代だけでなく、現代を生きる我々も含めた全員が、取り組むべきことなのです。

 

大がかりなCMをするわけでもなく、大規模な政治的活動をするわけでもない。開発資金は、奈良県や奈良市や観光庁の公募などで賄ってまいりました。

累計1万人は、人々の意識の変容の表明でもあります。ここまで、たどり着けたのは皆様のご協力があってこそと思います。
引き続き頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

 

[4]お知らせ
学び旅学級新聞の感想を募集しています!
実行委員長のコラムや学び旅事務局の活動について、皆様のお声をお聞かせください。
メッセージは、下記メールアドレスにて受け付けております。
皆様のご応募、お待ちしております。
【応募先】manabi-jimukyoku@kirsite.com

学び旅学級新聞へ掲載する記事募集中!
協議会委員へ告知・共有希望の事柄がありましたら、原稿・写真と共に事務局までお知らせください。
無料で記事として掲載し、配信いたします。
配信時期についてもお問合せください。
【連絡先】manabi-jimukyoku@kirsite.com

配信:奈良新しい学び旅推進協議会・事務局(公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボ内)
TEL:0742-20-7807 平日9:00~18:00(年末年始を除く)
住所:〒630-8305 奈良県奈良市東紀寺町2-10-1
Web:https://nara-manabitabi.com/