SDGsカーボンニュートラルサナ活ネイチャーポジティブ太陽光発電第6期大量絶滅期
【第84号 2026/1/06 発行】
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[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 83
[3] 当社代表取締役によるコラム
[4] お知らせ
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[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
●問合せ報告
●実施報告
[2] はばたけルリセンチ No. 83

[3]当社代表取締役によるコラム
サナ活とネイチャーポジティブ
最近、日本の四季が二季になったように感じませんか。
特に、長く続く夏の暑さ。秋らしさを感じるのは11月半ば過ぎで、あっという間に木枯らしが吹き、年の瀬を迎え、お正月が来る――そんな印象です。
「地球温暖化」という言葉では表現しきれないほど、季節感が失われています。
その対策として「カーボンニュートラル」という言葉をよく耳にします。
カーボンニュートラルとは、人間活動による二酸化炭素(CO₂)などの温室効果ガスの排出量を削減し、森林による吸収量を増加させ、さらに技術開発による除去を進め、全体として排出量を均衡させ、最終的に実質ゼロを目指す取り組みです。
しかし、温暖化の進行を止めるという目標は、実感としてなかなか進んでいません。日本中に太陽光パネルが広がったのも、石油発電を減らすためでした。これは、二酸化炭素排出量の均衡を目指す考えに基づいています。
最近、これに対して「ネイチャーポジティブ」という言葉が登場しました。
ネイチャーポジティブ(自然再興)とは、生物多様性の喪失を止め、回復軌道に乗せることを目指す国際的な目標です。人類の経済成長や人口増加に伴う環境破壊で、動植物の種が失われ続けています。現代は「第6期大量絶滅期」とも言われるほど急速に、生物多様性の回復が求められています。
ネイチャーポジティブは、2030年までに損失を反転させ、2050年までに完全回復を目指す取り組みです。
ここで重要なのは、カーボンニュートラルで「正義」とされる太陽光発電も、森林伐採や絶滅危惧種保護の観点から再考される点です。
例えば、北海道釧路湿原周辺のメガソーラー計画では、建設予定地近くに希少なオジロワシの巣があることが確認されました。さらに、国の特別天然記念物タンチョウの生息地周辺での開発に対し、文化庁は文化財保護法に基づく罰則の可能性を示し、慎重な対応を求めています。
こうした事例から、カーボンニュートラルだけでは環境破壊が進むという危機感が、「ネイチャーポジティブ」運動を後押ししています。
過去の事例として、大和川の水質改善があります。
かつて「日本一汚い川」と呼ばれた大和川ですが、現在は水質が大きく改善されました。原因の約70%は生活排水で、1970年代の住宅開発に下水整備が追いつかなかったことが背景です。
自治体は下水道普及を急ピッチで進め、トイレのみを処理する単独処理浄化槽から台所等の排水も処理できる合併処理浄化槽への転換を推進しました。しかし、それだけでは不十分でした。
市民や子供が水と触れ合う場所としての親水公園の整備や啓発活動を通じて、市民に河川の美しさの意義を伝え、約25,000人が参加する「大和川一斉清掃」や「水質改善強化月間」などの取り組みが続けられています。家庭での生活排水対策(食べ残しを流さない等)も重要です。
ネイチャーポジティブは、市民一人ひとりの意識が不可欠です。
そのため、絶滅危惧種について学ぶことも大切です。
例えば「オオサカサナエ」という珍しいトンボ。幼虫は湖岸や大河川の砂泥で生活し、成虫は河川流入口付近を飛びます。護岸工事が進むほど、生息域は縮小しています。京都、滋賀、大阪、三重、岐阜などで確認されますが、分布は限定的です。
奈良にいるオオサカサナエは「ナラノサナエ」なのかとAIに聞いたら「そうだ」と答えました。ほんまかいな。
世の中では奈良県出身の高市早苗総理の高い支持率に支えられて「奈良の早苗ちゃんを応援するサナ活」がブームですが、大和川周辺のサナエトンボも元気になってほしい。
新しい「サナ活」を始めてみてはどうでしょう。
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代表取締役 川井徳子
株式会社学びの旅 代表取締役。同社の前身である奈良新しい学び旅推進協議会の立ち上げに尽力し、2020年~2025年まで実行委員長を務める。奈良を舞台にした探究型学習プログラム「奈良SDGs学び旅」を企画・開発し、商品化。教育と地域をつなぐ新しい学びの仕組みを創出した。