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NEWS PAPER DETAIL

学級新聞_75号

ESD三経義疏奈良斑鳩寺生きた教材聖徳太子

学級新聞_75号

【第75号 2025/8/19 発行】
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[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 74
[3] 当社代表取締役によるコラム
[4] お知らせ

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[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
●問合せ報告
実施日2025/11/13 滋賀県 小学校 55人
実施日2027/4/28 石川県 中学校 135人

 

●実施報告

 

 

[2] はばたけルリセンチ No. 74

 

 

[3]当社代表取締役によるコラム

 

聖徳太子と太子町の物語

歴史を歩けば、町そのものが語りかけてきます。
そんな不思議な感覚を味わえる場所が、兵庫県揖保郡の太子町です。

 

太子町を歩くと、町全体が一つの物語を紡いでいることに気づかされます。訪ねた斑鳩寺は、その象徴的な存在です。

 

 

太子町の由来は、推古天皇が聖徳太子の講義を喜ばれたことにさかのぼります。太子が「三経義疏」を天皇に講じた際、その才能と信仰心に感銘を受けた推古天皇は、播磨の国の水田を賜りました。太子はその地を法隆寺に寄進し、仏法興隆の拠点としました。これが太子町の始まりです。

 

斑鳩寺は法隆寺の別院として栄え、数十の坊や庵を抱える壮大な伽藍を誇りました。しかし1541年の騒乱による火災で全山を焼失しました。その後、円光院昌仙が諸国から寄進を集め、江戸時代以降は天台宗の寺院として再興を遂げました。焼失と復興の歴史を経ながらも、今なお太子信仰は町に息づいています。

 

境内には公園、幼稚園、小学校が隣接しており、子どもたちは日々伽藍の姿を目にして育ちます。まるで太子の精神が日常の風景として暮らしの中に生き続けているかのようです。千二百年を超える歴史が、子どもたちの学びの背景として息づいています。そこには単なる宗教教育ではなく、自然・文化・社会をつなげて考える「生きた教材」があります。これはまさにESD(持続可能な開発のための教育)のヒントといえるでしょう。過去を知り、現在に活かし、未来へ継承していく力を、子どもたちは地域の空気の中で自然に学んでいるのです。

その物語を補完するのが「鵤荘牓示石(いかるがのしょうぼうじいし)」です。これは聖徳太子が寄進した荘園の境界を示す石で、町内にはいくつもの巨石が残されています。太子が「はじき石」や「投げ石」として境界を定めたという伝承を持ち、兵庫県指定史跡にもなっています。荘園制度を物語る貴重な史料であると同時に、町の風景に伝説を添える存在です。農地の広がりと石の存在が、千年を超える歴史をいまに伝えています。

 

 
 

さらに町を歩けば稗田神社に出会います。古事記を口誦したとされる稗田阿礼を主神とし、太子町一帯の総鎮守として信仰を集めてきました。稗田家がこの地の管理を担ったことに由来するとも伝えられ、太子町の物語にまた新たな章を加えています。

 

斑鳩寺の伽藍、子どもたちの生活、牓示石に刻まれた荘園の記憶、そして稗田神社の信仰。それらは個別に存在しているのではなく、互いに連なり合い「太子町」という大きな物語を形成しています。歴史は単なる過去ではなく、今を生きる人々の営みと地続きであることを、この町は静かに教えてくれます。そして、その学びこそが、持続可能な未来を築く教育の原点となるのです。

 

[4]お知らせ
●学び旅学級新聞の感想を募集しています!
コラムや当社の活動について、皆様のお声をお聞かせください。
メッセージは、下記メールアドレスにて受け付けております。
皆様のご応募、お待ちしております。
【応募先】manabi-jimukyoku@kirsite.com

 

●学び旅学級新聞へ掲載する記事募集中!
原稿・写真と共にメールにてお知らせください。無料で記事として掲載し、配信いたします。
配信時期についてもお問合せください。
【連絡先】manabi-jimukyoku@kirsite.com

 

 

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配信:株式会社学びの旅
TEL:0742-20-7807 平日9:00~18:00(年末年始を除く)
住所:〒630-8305 奈良県奈良市東紀寺町2-10-1
Web:http://nara-manabitabi.com/

 

当社代表取締役紹介

代表取締役 川井徳子

株式会社学びの旅 代表取締役。同社の前身である奈良新しい学び旅推進協議会の立ち上げに尽力し、2020年~2025年まで実行委員長を務める。奈良を舞台にした探究型学習プログラム「奈良SDGs学び旅」を企画・開発し、商品化。教育と地域をつなぐ新しい学びの仕組みを創出した。