【第60号 2025/1/21 発行】
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[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 59
[3] 実行委員長コラム
[4] お知らせ
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[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
●問合せ報告
[2] はばたけ ルリセンチ No.59
[3]実行委員長コラム
いよいよ今年は関西万博ですね。
【ぜんぶのいのちと、ワクワクする未来へ】
よく見ると万博は素晴らしいタイトルですね。
万博のおかげで、訪日客数は過去最高になると予想されます。
新型コロナウイルスが蔓延した時期とは打って変わって、国内のイベント会場は大盛況、テーマパークも盛り上がっており、まちには大勢の人々が行きかっています。
世界中でも、観光が大きく息を吹き返しつつあります。
2020年から始まった新型コロナウイルスによるパンデミックは、世界を長期に渡って、大きく深く分断しました。今も、数多くの人々が未知の感染症で亡くなったり、重い後遺症で苦しんだりしています。
ワクチンが急ごしらえで作られましたが、副作用で亡くなる人や、障害を持った人も出ています。
ワクチンが悪いと決めつける前に「未知のウイルス」が世界各地にあっという間に拡がり、多くの人々がおびえ苦しんだことを忘れてはなりません。日本政府やワクチン開発したメーカーのみを非難するも間違っているように思われます。
最初の発生は、中国の大都市・武漢と言われています。
残念なことに、この事象の全体像について、私たちはまだよく理解・分析できていません。
昨年12月末のNHK報道によると、
WHOは2020年1月に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、2023年 5月まで3年余り、宣言は続きました。
一方、ウイルスの発生源については特定には至っていません。
武漢にあるウイルス研究所から流出したという見方もありますが、中国はこれを否定し反発しています。
こうした中、WHOは30日に声明を出し、ウイルスの起源について把握するため中国に対してデータを共有するよう改めて求めました。
そのうえで、データの共有は「道義的かつ科学的な責務だ」と強調し、「各国間の透明性や情報共有、協力がなければ、世界は将来のパンデミックに対して適切な予防や備えをすることができない」と訴えています。
出展:NHK NEWS WEB 2024年12月31日 20時16分配信
『新型コロナ 初の感染公表から5年 WHOは中国にデータ共有求める』より抜粋
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241231/k10014683421000.html
この世界的なパンデミックは、世界中の国々の経済に大きな打撃を与えました。
一番苦しんだのは、患者が殺到した医療にかかわる人々です。
さらに、介護・宿泊・飲食・婚礼・イベント・映画・演劇といった産業に関わる人々も苦しみました。
このような社会全体が大きな混乱に巻き込まれた結果、世界中の国々は大きく財政を拡大して国民生活を何とか守ろうとしました。
国際機関や各国政府の様々な取組みをもってようやく終息されつつあることを、私たちは感謝しなくてはなりません。
ウイルスが弱毒化したことも、大きかったと思われます。
今回の世界的パンデミックは、「不確実性(Uncertainty)」のある事態と呼べるでしょう。
フランク・ナイトという経済学者は、『スク、不確実性、利潤』というタイトルで研究発表しました。
ナイトの研究によると、リスクは確率や統計データで測れる生命保険・火災保険などの仕組みでリスクヘッジできるもの、不確実は予測不可能な事態で、保険・既存医療体制等では対応できないもの、とされています。
新型コロナウイルスのパンデミックでは、各国政府が大幅な財政支出によって社会を救済することを決意し一致して財政拡大にむけて動きました。
WHOは、この未知のウイルスの発生と拡大の原因を、野生動物から人間への感染と推定しています。また、専門家の一部は遺伝子操作の結果だ、と中国を非難しています。
どちらにせよ、パンデミックという結果を産み出すことに変わりはありません。発生した経緯を確認し、二度と起こらないように防止する必要があるでしょう。
コロナウイルス感染症から学ぶべきことがあるはずです。
それはSDGsに適する社会のための行動規範ではないかと思われます。
持続可能な社会は、個人の意識変革にもとづく活動が大切であると同時に、国際社会が全体して取り組まなくてはつくることができません。
自分のことしか考えない行動が人類の危機となったのです。
万博には世界中から人々が日本に集まります。
その時に私たちがアピールすることは何でしょうか。
いま、One Healthという言葉が注目されています。
人、動物、環境の最適な健康を実現するために、地域、国、世界規模で活動する複数の分野の共同作業とみなす言葉です。
ぜんぶのいのちと「ワクワクする未来」を達成するために私たちは「争い」から「協調・協働」へと変わることが求められているのです。
万博で私たちが世界に向けてアピールすべきことがあるはずです。
そして、それは決して偶然ではないのでしょう。万博を引き受けた日本人の使命として。
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