第19号 2023/5/23 発行
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[1] 奈良 SDGs学び旅 問合せ報告 /実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 18
[3] 実行委員長コラム
[4] お知らせ
[1]奈良 SDGs学び旅 問合せ報告 /実施報告
問合せ報告
実施日 地域 区分 人数
2023/6/21 神奈川県 中学校 183
2023/11/1~3 東京都 中学校 290
2023/10/11 新潟県 中学校 78
2024/4/11 大阪府 高校 200
2024/5/29 神奈川県 中学校 290
2024/10/9 北海道 高校 200
実施報告
実施日 地域 区分 内容 人数
2023/5/8 静岡県 中学校 オンラインSDGs講義 76
2023/5/9 静岡県 中学校 オンラインSDGs講義 60
2023/5/9 静岡県 中学校 フィールドワーク 59
2023/5/10 静岡県 中学校 フィールドワーク 75
2023/5/10 東京都 中学校 オンラインSDGs講義 32
2023/5/15 神奈川 中学校 オンラインSDGs講義講義 183
2023/5/17 石川県 中学校 SDGs講義講義+フィールドワーク 65
[2] はばたけ ルリセンチ No. 18
[3]実行委員長コラム実行委員長コラム
今年は「古都奈良の文化財」が世界文化遺産登録されてから、四半世紀、25年の記念の年となります。
東大寺・興福寺・元興寺・薬師寺・唐招提寺・春日大社及び春日山原始林・平城宮跡の8つの登録物件で構成されています。17の建物で出来上がっている京都と異なる点は、そこに特別天然記念物である「山」と特別史跡である宮跡が含まれていることです。
一方、日本で最初に登録された「姫路城」は単独のお城として世界文化遺産に登録されました。
こうしてみると、世界文化遺産はいろいろと違っているのが分かります。
「法隆寺」「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」に続いて四つ目の世界文化遺産の登録を目指しているのが、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」です。20の登録物件のうち19の遺跡と古墳とともに「大和三山」が含まれています。これまでにないユニークな登録が進んでいくことに魅力を感じるのは私だけでしょうか。
世界文化遺産の登録は各国が登録したい遺産をユネスコに申請し、ユネスコが委託した第三国の専門家が、文化遺産の場合は国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が、それぞれ遺産候補の所在地を訪れて審査します。審査の結果は世界遺産委員会で審議し,承認されれば登録となります。承認されないことも起ります。
その場合は、文化遺産としての価値がないのではなく,保護の体制・条件が整っていないから、という場合です。
保護管理体制が良くないために、登録の取り消しが行われることも起こりえます。
実をいうと、「古都奈良の文化財」も取り消しの危機が二度ありました。
一度目は若草山にモノレールを建設する計画の時に、二度目は浮見堂近くの裁判所官舎跡地に宿泊施設を建設することとなった時です
一度目は計画が止まりました。
二度目はICOMOS国内委員会から、下記のような「提言」が出されました。
「この事業は名勝指定地、歴史的風土特別地区、風致地区および世界遺産の緩衝地帯において、県が民間事業者の参入を得て大規模な現状変更行為を主導するものであることからすると、一般的な文化遺産の保存・活用の事業に比べてよりいっそう強い模範生や公共性が求められます。」
ということで、結構厳しいことが書かれています。
モノレールは建設中止になりました。
しかし、宿泊施設は建設され、バッファーゾーンの現状変化が起こりました。
現在も、問題が指摘されたまま止まっています。
つまり「古都奈良の文化財」はICOMOS国内委員会から目をつけられており、持続可能な保存に黄色の信号が灯っているように思います。
次々と新しい世界文化遺産の登録を目指すのは良いのですが、このように遺産の保護に公共の政策が問題を指摘される状況は極めて危うい状態ともいえます。保護しなくてはいけない遺産が増え、管理の目が届かない可能性が生れてくるからです。
世界文化遺産はすべて「不動産」なので、バッファーゾーンを含めた「不動産管理」と「都市計画の制度」について十分な理解を図れる都市計画の担当者を育成することが必須だという気がいたします。
[4]お知らせ
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