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学級新聞詳細

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NEWS PAPER DETAIL

学級新聞_17号

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第17号 2023/4/25 発行
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[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 16
[3] 実行委員長コラム
[4] お知らせ

 

[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
問合せ報告

 

実施日 地域 区分 人数
20236 神奈川県                           中学校 110
2023/6/22 奈良県 高校 52
2023/10/19 大阪府 高校 200
2023/10/25 埼玉県 高校 67
2024/5/28 静岡県 中学校 86
2024/12/05 岩手県 高校 121

 

実施報告

実施日 地域 区分 内容 人数
なし        

 

[2] はばたけ ルリセンチ No. 16

[3]実行委員長コラム
前回は、村井古道翁が著した「奈良坊目拙解」の最初の項目である、「餅飯殿」通りのお話をしました。
そこでは、大宿所のお話にも触れたと思います。

この村井古道翁は、地誌と同時に年中行事の本も書いておられました。それが「南都年中行事」です。翁自らタイトルを定めておられます。その序は歌ごころあふれる文章で、奈良の歳時記を克明に描こうとした決意が記されています。

 

以下抜粋文)
かけまくもかしこき平城の御門(ミカド)の御製に
古さとと なりにし奈良の みやこにも

色はかはらす はな咲にけり

ときこしさせ給へる後も 千とせに近き星霜をかさねてしならの葉のあとをととめて いてそは三笠の初霞たちそふ朝の神わざより 東大興福明日香の寺の瀬にハかハらぬみのりこと(法事) 月々にながれ絶ず 百千の枝の児手檞(コノテカシハ)いや茂き其宮居 此精舎の名にあふ祭奠。 遠忌。会式。縁日。公私の旧例。俗家の風興、童蒙の戯れさえにふりおけるその季其折ことに かそへ求めんハおもひおくるる習ひなきにしもあらすと
一とせの月をわかち 日を並てあらましの事種(クサ)をえらミ集むれは更に物めかしく 一部の草紙とハなれりける 直ちに題して南都年中行事と名つく さるハ猿沢の深き才なれは 率(イサ)川のいさとよまをしき 道知れる人の嘲をまねくににたれとも 四十とせあまり見聞にしたかひ 俗談癖言を給ひ書ととめ置ける其ままに止めんも無下の事に思ひとりて 且ハ老のすさみの過しを慕ひ来るを待なんも ともに一視のなくさみ草ならさめかも

 

1681年生まれの古道翁が40代でこの本を書いているとのことですので、今から300年も前の、1720年代にこれを書き残されたのでした。
「日にちに併せて、おおよその行事を集めてみれば、更にりっぱな一冊の本となりました」と喜んでいます。これだけ多くのことを書き記すのは大変な苦労もあったはずですが、本当に奈良のことを大切にしていたんですね。

 

ところで、大宿所祭をはじめとする春日若宮おん祭、現在は西洋暦の12月の15日~18日までの4日間となっていますが、江戸時代は、旧暦の11月に執り行われていました。
旧暦は太陰暦でしたので、1日は朔日、つまり新月にあたります。その日に「御祭願主人法貴寺村垢離並びに御師願主人 春日社参」とあります。
月のない真っ暗な夜に、祭りの成功を祈って、願主人一同は、現在の法隆寺斑鳩町の竜田川で穢れを洗い清めます。

 

今年なら12月13日。ぶるぶる。寒いですねぇ。
翌日、皆で春日大社にお参りした後、高畑付近で饗宴をあげていたようです。どんな食事が出たのでしょうか。

 

再び、古道翁の記述を見てみましょう。

17日 田楽頭屋衆徒蝶状・若宮祭礼始之事
今年でしたら、12月29日にあたります。

18日 頭屋坊舎別会五師会合並びに能芸之事

29日 御旅所行宮仮屋等引払之事、並請役人下行米之事、二座猿楽料米、町家宿刻町名所

と、13日間にわたる長い祭礼でした。

特に、21日は御旅所行宮並びに仮屋等作業事始として、春日座大工16人が烏帽子姿で出勤し、また吉野を含む14郡から選りすぐりの丸太を数千本集め、作業にあたっていたようです。

昔のおん祭の盛大さが伝わってくる詳細な内容については、次回にもう少し詳しくお話ししたいと思います。

 

[4]お知らせ
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