第12号 2023/2/14 発行
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◆目次
[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 11
[3] 実行委員長コラム
[4]地域再生大賞の優秀賞を獲得しました!
[5] お知らせ
[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
問合せ報告
実施日 | 地域 | 区分 | 人数 | |||
2023/12/06 | 広島県 | 中学校 | 80 | |||
2023/5/26 | 大阪府 | 中学校 | 110 | |||
2023/5/19 | 神奈川県 | 中学校 | 205 | |||
2023/5/13 | 神奈川県 | 中学校 | 200 |
実施報告
実施日 地域 区分 内容 人数
作:谷尚樹
[3]実行委員長コラム
前々回「古墳時代ってすごい」を皆様にお伝えいたしました。
いやいやいや、本当に奈良の古墳はすごいです。
本当は大仙山古墳(仁徳天皇陵)と、この時代のことを説明する予定でした。
それなのに…
富雄丸山古墳の発掘内容がすごすぎます。
全国でも大変な話題となり、2023年1月25日のネットニュース『「国宝級の傑作」奈良の富雄丸山古墳で2m超の"蛇行剣"と初の"盾型銅鏡"出土…発掘現場は公開も「ヤマタノオロチと戦ってた?」』を読んだ人々がTwitterで、
「さすが奈良」
「ガチ歴史を楽しみたいなら、京都より奈良だな。雰囲気だけなら京都やけど」
「奈良って定期的に歴史の暴力振るってくるよな」
と大興奮です。
私も、奈良新聞で盾型銅鏡と蛇行剣のことを見て、「富雄丸山古墳」の存在を初めて知りました。
お恥ずかしい次第です。
実は平成29年からの5次にわたる地道な調査で、ぶ厚い報告書が奈良市教育委員会から発行されています。
これらの調査を踏まえたうえで、今回の大発見につながりました。
この古墳は、4世紀後半に築造されたものと推定されています。
前々回の仁徳天皇陵が5世紀前半ですので、歴史的には仁徳天皇の時代から数十年前に築造されたことになります。
ですが、被葬者については、まだはっきりとわかっていません。
ところで、古事記には仁徳天皇のお父さんである応神天皇の時代に、韓半島から渡来人がやってきたことが記されています。
〈原文〉
亦百濟國主照古王、以牡馬壹疋・牝馬壹疋、付阿知吉師以貢上。
此阿知吉師者、阿直史等之祖。亦貢上横刀及大鏡。
〈現代語訳〉
百済(くだら)の國王照古王(しょうこおう)が牡馬(おうま)一疋・牝馬(めうま)一疋を阿知吉師(あちきし)に付けて貢たてまつりました。阿知吉師(あちきし)は、阿直史等(あちのふみひと)の祖先です。また大刀と大鏡を貢りました。
また、あちき(し)さんは、日本書紀にも出てきます。
〈原文〉
遣阿知使主・都加使主於吳、令求縫工女。爰阿知使主等、渡高麗國、欲達于吳。則至高麗、更不知道路、乞知道者於高麗。高麗王、乃副久禮波・久禮志二人爲導者、由是得通吳。吳王於是、與工女兄媛・弟媛・吳織・穴織四婦女。
〈現代語訳〉
アチノオミ・ツカノオミを呉(クレ=中国江南地方)へと派遣して縫工女を求めました。
アチノオミたちは、高麗国に渡って呉に向かおうと思っていました。高麗に到着しましたが、この先の道路がわかりませんでした。道を知る人を高麗に請いました。高麗の王はクレハ・クレシの二人を添えて導者としました。それで呉に至ることが出来ました。呉の王は工女(ヌイメ)の兄媛(エヒメ)・弟媛(オトヒメ)・吳織(クレハトリ)・穴織(アナハトリ)の4人の婦女を与えました。
どうも中国系の渡来人だったようで、さまざまな高度な技術を日本にもたらしてくれたようです。
富雄丸山古墳が、「10mと最大級の円墳であること」「この度の副葬品がとても珍しいものであること」から、埋葬されているのは誰かが話題となっています。
ひょっとすると、この阿知吉師(あちきし)さんかもしれないなぁ、と夢想しております。
皆さま、まだまだ、古墳から目が離せませんぞ。
[4]地域再生大賞の優秀賞を獲得しました!
奈良SDGs学び旅が、奈良新聞社推薦のもと
「第13回地域再生大賞」にノミネートされ優秀賞を獲得しました。
2月28日(火)15時より奈良新聞社本社にて表彰式が執り行われ、賞状と盾が贈呈されます。
表彰式については、学び旅公式サイトや本紙でもお伝えいたします。
地域再生大賞結果発表:第13回結果発表 - 地域再生大賞 (chiikisaisei.jp)
[5]お知らせ
学び旅学級新聞の感想を募集しています!
実行委員長のコラムや学び旅事務局の活動について、皆様のお声をお聞かせください。
メッセージは、下記メールアドレスにて受け付けております。
皆様のご応募、お待ちしております。
【応募先】manabi-jimukyoku@kirsite.com
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