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学級新聞詳細

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NEWS PAPER DETAIL

学級新聞_08号

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第8号 2022/11/22 発行
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[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 08
[3] 実行委員長コラム
[4] 第4回奈良SDGs学び旅ガイド育成プログラムを実施します
[5] イベント報告
[6] お知らせ

 

[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
問合せ報告

実施日 地域 区分 人数
2023/3/14 東京都               中学校 100~150名
2023/10/16.17.18 東京都 中学校 210名

実施報告

実施日 地域 区分 内容 人数
11/10 山形県 高校 リアル講義+

フィールドワーク

192名
11/11 滋賀県 小学校 フィールドワーク 99名
11/14 神奈川県 高校 リアル講義+

フィールドワーク

53名
11/18 大阪府 中学校 リアル講義+

フィールドワーク

81名
11/19 大阪府 大人 リアル講義+

フィールドワーク

21名

 

[2] はばたけ ルリセンチ No. 08

 

[3]実行委員長コラム
11月23日は勤労感謝の日ですね。
この日は、もともと「新嘗祭」といわれる宮中のお祭りの日でした。

今でも宮中では天皇陛下が自ら植えられた田に実った稲穂を刈り取られ、その新米を感謝の奉告として神様にお供えされます。
そしてそのお米を神様と共に食される一連の儀式が執り行われます。
五穀豊穣に感謝する一年で最も神聖で重要な祭礼です。

お米を作る技術「農業」が日本にもたらされたことで、日本は縄文時代から弥生時代・古墳時代に変わりました。
歴史人口学者 鬼頭宏さんの『人口から読む日本の歴史』によると、農業がなかった縄文時代(紀元前千年ごろ)の人口は7万人でした。

もっと人口が多かった時代もあったようですが、気候変動の影響で人口が大きく減少したようです。
農業が伝播した弥生時代・初期古墳文明の3世紀初めの人口は60万人と言われています
僅か数百年の間に人口が10倍に増えたのです。

日本に入ってきた農業技術は当時の食料確保に大きなイノベーションをもたらしたのです。
飢えと戦っていた当時の人々からすれば画期的なことだったと思います。

 

GDPってなんだ?経済成長ってなんだ?と考えるとわかりにくい議論も、この食糧生産技術のイノベーションが社会にもたらしたインパクトは理解できると思います。
そこで当時の人々はこの農業技術がどれくらいスゴイことかを物語や儀式にして讃えました。
当時は文字がなかったので、物語や歌にすること、儀式にすることで民族の記憶を伝えようとしたのですね

 

それが『古事記』・『日本書紀』に示されている神話です。
なかでも「天孫降臨」という物語は、ニニギノミコトが高天原の齋庭に植えてある「米」をもって地上へ降りてくるというお話です。
「米」の大切さ、神聖性を神話に据えて、儀礼で表現し伝えてきたのです。
これが新嘗祭であり、現代では「勤労感謝の日」ということになります。

ところで、『日本書紀』に最初に「新嘗」の言葉が出るのは、新嘗祭の日にスサノオノミコトに神聖な田にいたずらをされて、アマテラスオオミカミがショックと怒りで天岩戸に隠れてしまうお話の中です。

 

神社の祭祀で詠まれる大祓詞には「天津罪・国津罪」としてこの部分が語られます。これは、スサノオが行った8つの大罪のうち、「農業の妨害」について記憶に刻むタイミングなのです。
そして先人たちは、「農業に対する妨害」は、厳しい懲罰を伴う大罪であるというルールを整備し、大人数で農業を行うための仕組みをつくったのです。
文字がなかった時代に、先人たちは皆で協力して米作りを成功させる努力をしてきたのだなぁと感じています。

さて、天皇陛下が初めて即位されるときは、さらに大掛かりな「大嘗祭」、一生に一度の大切な祭ごとがおこなわれます。
ここには更に古くから様々なしきたりがあります。
例えば、奈良県吉野の浄見原神社(きよみはらじんじゃ)に伝わる踊り、国栖奏(くずそう)が演じられるなどです。
国栖奏では、川魚とカエルと栗などがお供えされていますが、米はお供えされません。
縄文の時代の生活文化を祭礼で残しているのです。

宮中行事で国栖奏を披露するということは、我々の祖先がこの国土でどのような生活文化を送ってきたかを、失わないための智慧なのです。
それは日本の長い歴史と伝承を儀礼で伝えていくことでもあります。

さて、次回は新嘗祭の続きを通じて、日本という国の独自のイノベーションについて考えてみたいと思います。

 

[4]第4回奈良SDGs学び旅ガイド育成プログラムを実施します
第4回の研修は、スケジュールの都合上、2回にわけて実施されます。
前回(10月23日)よりお客様を案内する実践練習を開始しており、今回は2回目となります。
お客様を安全にお連れする難しさ・惹きつける話の前フリ・SDGsを気づかせる工夫など、気を付けるべきポイントは多くあり、受講生は戸惑いながらも反省を活かし熱心に学習をつづけています。
実施日:2022年11月30日(水)
時 間:13時~15時
場 所:東大寺

 

[5]イベント報告
日本の食の聖地巡礼 NARA 記念講演会を開催しました!
日本の美食文化の原点は奈良にあり!というブランディングに向け、第一歩となる記念講演会を開催しました。
今回は、「奈良発祥の清酒」をテーマに、菩提酛復活プロジェクトに携わった3名の有識者に出演頂きました。
記念講演後は取材陣へ向けメディアセッションを行い、
参加者は会場を移動し、バーカウンターにて「奈良のお酒と食のマリアージュ」を楽しみました。
開催日:2022年11月16日(水)17:00~20:00
会 場:東京まほろば館
出演者
【記念講演会】
菩提山真言宗正暦寺 住職   大原弘信氏
菩提酛研究会 会長      駒井大氏
なら泉勇斎 オーナー     山中信介氏
奈良県よろず支援拠点(司会) 水上和之氏
【メディアセッション】
地方創生クリエーター 奈良市観光大使  海豪うるる氏
奈良新しい学び旅推進協議会 実行委員長 川井徳子氏
菩提山真言宗正暦寺 住職        大原弘信氏
菩提酛研究会 会長           駒井大氏
なら泉勇斎 オーナー          山中信介氏
女将の会(あゆみ会)          上田トクヱ氏
株式会社ゆい酒店 代表取締役社兼利酒師 高野結衣氏

 

 

 

[6]お知らせ
学び旅学級新聞の感想を募集しています!
実行委員長のコラムや学び旅事務局の活動について、皆様のお声をお聞かせください。
メッセージは、下記メールアドレスにて受け付けております。
皆様のご応募、お待ちしております。
【応募先】manabi-jimukyoku@kirsite.com

学び旅学級新聞へ掲載する記事募集中!
協議会委員へ告知・共有希望の事柄がありましたら、原稿・写真と共に事務局までお知らせください。
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配信時期についてもお問合せください。
【連絡先】manabi-jimukyoku@kirsite.com

 

配信:奈良新しい学び旅推進協議会・事務局(公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボ内)
TEL:0742-20-7807 平日9:00~18:00(年末年始を除く)
住所:〒630-8305 奈良県奈良市東紀寺町2-10-1
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