第6号 2022/10/25 発行
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◆目次
[1] 奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
[2] はばたけ ルリセンチ No. 05
[3] 実行委員長コラム
[4] 事務局の活動
[5] お知らせ
[1]奈良SDGs学び旅 問合せ報告/実施報告
実施日 | 地域 | 区分 | 人数 | |||
2023/1/8 | 福岡県 | 大学 | 25名 | |||
2023/1/30
もしくは2/2 |
大阪府 | 大人 | 20名 | |||
2023/3/8 | 新潟県 | 中学校 | 200名 | |||
2023/3/14 | 東京都 | 不明 | 220名 |
実施報告
実施日 | 地域 | 区分 | 内容 | 人数 |
10/12 | 福岡県 | 高校 | 東大寺フィールドワーク | 133名 |
10/20 | 神奈川県 | 中学校 | SDGs講義
+ならまちコース |
80名 |
[2] はばたけ ルリセンチ No. 05
[3]実行委員長コラム
第4回実行委員長ブログ
実行委員長の川井です。
本日はとっても良いお知らせです。
この度、奈良SDGs学び旅の母体である奈良新しい学び旅推進協議会が地方再生大賞にノミネートされることになりました。
地域再生大賞とは、地方新聞46紙と共同通信社が、地域に活気を与え魅力を高める活動に取り組み、成果を上げた団体を表彰するものです。2010年に開始され、今年で13回目を迎えます。
これもひとえに事業をご支援いただいている協議会やガイドの皆様、そして何よりも奈良教育大学の先生方のご協力のおかげです。
心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
今年は大変な年でした。本来は平和な奈良の街で暴力によって人の命が失われ、そのショッキングな映像が世界中に配信されました。新興宗教による家庭の破壊が犯罪の動機のようですが、ことは特定の宗教団体の問題だけでしょうか。
テロが起きた町に住む私たちは、どうしてこれを防ぐことはできなかったのでしょうか。二度とこのような事件が起きないようにするためには、どうしたらよいのでしょう。
統一教会だけを悪者にしても根本的な問題の解決には至らないでしょう。
「暴力によって社会が変わることを許してはいけない」と考えます。
それを認めれば、「暴力」が許されることになるからです。
「暴力は決して許されない」こととして、SDGsの16「平和と公正を全ての人に」を祈るまちとして活動する必要を感じています。
子供たちに社会とかかわるとはどういうことか、家族が孤立せずにコミュニティにしっかり根付いていける、また問題を抱えた人をどうやって支援していくか等、社会の脆弱な部分を検証することが大切と思います。
これをきっかけに中澤先生が開発された「歴史における東大寺再建と重源上人の活動をSDGsの視点で学ぶ」ことの意義を考えてみましょう。
多くの子供たちが学ぶ公立学校では、宗教について教えることはできません。
その結果、宗教が本来持つ機能、心の救済、寄付に基づく事業の推進などについて知る機会が殆どありません。
そこに大きな隙間が出来ているように思います。
「奈良SDGs学び旅」では、歴史上の事件・東大寺が戦争(平家の焼き討ち)で消失した時に、「どうやって復興したか」という人々の営みを史実として教えます。
それは奈良町の暮らしと先人の生き方を未来に伝えていくことです。
さらには、現在も続く修二会という伝統行事・おん祭りという祭礼、神と仏が共存し平和に過ごす知恵の塊のような奈良の景観と暮らし。このような、穏やかでSDGsに紐づく意味ある暮らしを加害者と加害者家族が体験していたら、この不幸な事件は起きなかったかもしれません。
修学旅行生だけでなく地域の皆様にも伝統宗教のあり方をご紹介していくことも、重要だと改めて感じています。
昨年度の地方創生カレッジ事業では、東大寺・上司永照様と元春日大社権宮司・岡本彰夫様の対談動画を作成しています。
地方創生カレッジ 地域で学ぼうSDGs vol.3 (chihousousei-college.jp)
お二人のお話は、1300年にわたる奈良の精神と生き方がほとばしっています。
加害者と加害者家族に届いてほしかった。
これは布教活動ではありません。
歴史において、人々から選ばれ生き残ってきた宗教が、社会的にどのような役割を果たしてきたかの事実を知ることです。
世界の様々な宗教が持つ文化や歴史を知ることこそが大切です。世界の多様な宗教とその価値観の存在を理解し、宗教が本来持つ意味に関する知識に基づいて個人の信仰が自由に選ばれる環境がなくては、今回のような問題は、常に起きてくるでしょう。
奈良の伝統宗教の活動とヨーロッパの、例えばバチカンを訪問しその活動にふれ、キリスト教に入信される方がいても全く問題はないのです。
日本文化の長い歴史を知り、それを伝えていくこと、それは文化の多様性を守ることです。
そしてSDGsの重要な要素でもあります。
これから先も奈良町の暮らしが続いていけるよう繋いでいくこと、まちを繋ぐ協力者を一人でも多く巻き込めるようになっていたら、この不幸な加害者を生み出すことなかったかもしれない。私たちが出来ることはまだまだあるように思います。
二度と不幸な事件を生み出さないために。
[4]事務局の活動
第5回 奈良新しい学び旅推進協議会 総会が開催されました
奈良商工会議所にて、奈良新しい学び旅推進協議会の総会が行われました。事務局より、奈良SDGs学び旅の販売状況に加え今後の販売体制について提案があり、意見交換が行われました。
詳細については、次号をご参照ください。
日 時:2022年10月20日(木)
会 場:奈良商工会議所
参加者:峯川会長(奈良商工会議所)
前田副会長(奈良教育大学)
高橋副会長(奈良市観光協会)
池田委員(奈良県奈良公園室)
仲西委員(奈良市観光経済部)
川邉委員(奈良県ビジターズビューロー)
下谷委員(奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合)
川井委員(奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合)
第3回 奈良SDGs学び旅ガイド育成プログラムを実施しました
東大寺にて、ガイド育成プログラムを実施しました。
今回は、東大寺境内のスポットから3か所を選び、その場所で定点ガイドとして案内するという研修です。ガイドとして参加者へ解説をする初めての経験で緊張もありましたが、学生に学んでほしいSDGsを中心に解説しました。研修生同士で意見交換を行い互いに学び合うという、
まさに主体的な学びを実践できました。
日 時:2022年10月23日(日)13:00~16:00
講 師:友松洋之子先生(奈良まほろばソムリエの会)
参加者数:5名
次回研修は、12月4日(日)13:00~16:00
奈良SDGs学び旅が「地域再生大賞」奈良県候補として
ノミネートされました。
「地域再生大賞」とは、地方新聞46紙と共同通信社が、地域に活気を与え魅力を高める活動に取り組み、成果を上げた団体を表彰しようと2010年度に設立されました。
人口減少、高齢化、格差、災害など、地域の課題解決に挑む団体を応援し、毎年度、秋に新聞社などが計50の団体を大賞候補として推薦しています。
今回、奈良県代表として奈良新聞社に推薦いただき、
奈良新聞・地域再生大賞HPでも、紹介されています。
●奈良新聞(2022年10月21日発刊)2・7面掲載
「地域再生大賞」県候補「奈良新しい旅推進協議会」
●地域再生大賞HP
第13回団体紹介 - 地域再生大賞 (chiikisaisei.jp)
来年1月に大賞など各賞を発表し、2月に表彰の予定です。
[5]お知らせ
学び旅学級新聞の感想を募集しています!
実行委員長のコラムや学び旅事務局の活動について、皆様のお声をお聞かせください。
メッセージは、下記メールアドレスにて受け付けております。
皆様のご応募、お待ちしております。
【応募先】manabi-jimukyoku@kirsite.com
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配信時期についてもお問合せください。
【連絡先】manabi-jimukyoku@kirsite.com
配信:奈良新しい学び旅推進協議会・事務局(公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボ内)
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